「デジタルカメラの機能」と「コマーシャルカメラマンの職能」にはあまり関連性が無い。
昔(少なくとも1970年代)から近い将来にカメラマンという職業は無くなるという話がありました。
理由はAI(人工知能)による自動化です。21世紀のデジタルカメラはPCが内蔵されているロボットです。
組込みコンピューターなので汎用性はありませんが、一昔前の高価なデスクトップPCと比べても処理速度は劇的に速いです。
ちなみに2010年の今でさえ職を追われるはずの私(カメラマン)にはAI脅威論は関係ありません。
理由はAI(ロボット)にできる仕事は全て投げて、人間にしか出来ない仕事をしているからです。
私は毎年デジタルカメラを買いますが、部分的には人間より賢いくらいの思考能力を内蔵しています(笑)
しかし頭が良いパソコンだけで、ビジネスの現場でパーフェクトな対応が出来るのか?って話です。
マーケットにライバルが存在する以上、技術が進化した余力は全て競争に消費されます。
誰でも買えるデジタルカメラを使っても相変わらず同じ土俵での競争が続きます。
カメラマンはジャンルも多い分野です。第3次産業だから当然です。専門性の幅も非常に大きいです。
「デジタルだからプロが必要ない」のは技能も評価も必要ない最低レベルでの話でしょう。
20世紀と違って現代は広告費が無駄かどうか測定可能です。現実に私も測定されています。
「デジタルカメラの機能」と「コマーシャルカメラマンの職能」にはあまり関連性が無いのです。
2010年3月追記
投稿日2008-05-09 投稿者:河本純一(カメラマン・CGデザイナー: UMデザイン since1995)
大前研一氏も著作に書いていました。私は大前研一通信を10年間購読しているので該当の記事は何度も読んでいます。
デジタル時代には一気にイノベーションが起こって巨大企業の売り上げが他へ移動することです。
例えば、アップルの音楽配信事業が数ヶ月でタワーレコード本社を倒したことなどです。
フィルムからデジタル写真へ移行すると、ノーリツ鋼機、コダック、富士フィルム、ポラロイドなど多くの企業の命運に影響することになるということも書かれていました。
この場合に従来業務の延長で「Do more better」に突っ走るのかどうかが問題になります。
同じベクトルで更にエネルギーを費やすのか、別の可能性を検討するかです。
投稿記事終り
投稿日2008-05-09 投稿者:河本純一(カメラマン・CGデザイナー: UMデザイン since1995)
(以下は転載記事です。)
■デジカメ登場 需要激減のフィルム…
デジタルカメラが登場して10年あまり。2007年のデジカメ出荷台数が過去最高の1億台を突破する一方で、従来のフィルムカメラはピーク時の100分の1に縮小した。そのあおりで、写真のプリントサービスを提供してきた写真店が次々と閉店に追い込まれている。パソコンや家庭用プリンターの普及で写真プリント市場は縮小の一途。写真店は生き残りをかけた経営の見直しに懸命だ。(西村利也)
≪店じまい続出≫
「今までのように黙って座っていてもお客が来る時代ではない。このまま減少を続ければ、消費者に認知されなくなる」
自らも写真店を経営する全日本写真材料商組合連合会の山崎貴史理事長は、危機感を募らせる。
同連合会によると、国内の写真店は、01年の2万7125店をピークに07年には1万5500店と、6年間でほぼ半数に激減。今後も減少傾向は続くと予測している。
最大の要因は、収益源の「フィルム現像料」を絶たれたことだ。フィルム1本当たりの現像料は約500円で、そのうちの約6割以上が写真店の取り分となる。写真のプリント料金は、フィルムカメラ時代の大手チェーンによる価格破壊で、ほとんど利益が出ない状態で、現像料頼みの状態となっていたところに、デジカメが普及し致命傷となった。
地方のある写真店は「最近は店頭でのデジカメプリントも増えてはいるが、現像料のない1枚数十円のプリント料金だけでは食べてはいけない」と肩を落とす。
一部では、インターネットを利用した低価格のプリントや携帯付きカメラで撮影した画像のプリントサービスなどで一時的に収益が改善した店もあるが、将来展望は描けないのが実情だ。
≪「大きなチャンス」≫
それでも、座して死を待つわけにはいかない。
山崎理事長は「業界への逆風は強まっているが、アナログからデジタルへ切り替わるタイミングは大きなチャンス」と強調する。
例えば、過去にフィルムで撮影した写真を劣化しないDVDなどのデジタルメディアに保存するサービスは、デジタル機器に慣れていない女性や高齢者を中心に注文が多い。1枚100円で受注した場合、フィルム現像料以上の高収益を実現できる。
このほか、誤って消去した写真データを復元させるサービスやポスターサイズの大判プリントなど家庭ではできないニッチ(すき間)なサービスへのニーズも大きい。また、成人式や七五三の記念撮影や証明写真などの撮影業務は、安定的な需要があるという。
最近は、プリント機器メーカー各社が、店頭で現像とプリントを行う従来のミニラボ機に取り付けるだけでデジタル印刷が可能になる機器や現像液を使用しないインクジェット式の写真プリンターを発売するなど、デジタル化に対応した製品やサービスの提案を本格化させている。
山崎理事長は「デジタル化により写真店はより専門性が求められるようになった」と指摘する。
フィルム現像料に依存してきた写真店の生き残りは、デジタル化でより身近になり、可能性が広がった写真の新しい楽しみ方など、ビジネスチャンスにつながるシーズ(種)を探し消費者に提案していけるかがカギとなる。ピンチをチャンスに変える活力が求められているといえそうだ。
◇
■起死回生策となるか?フォトブックサービス
写真店をもり立てようと、富士フイルムなどのフィルムメーカー各社が力を入れているのが、デジタルカメラで撮影した写真から自分だけのオリジナル写真集を作ることができる「フォトブックサービス」だ。欧米を中心にニーズが広がり、2007年には世界で約260億円の市場に成長。10年には約3倍の800億円に拡大すると見込まれている。
各社とも撮影機会が増えるゴールデンウイークに合わせキャンペーンなどを展開し、サービスの認知度を高めようと懸命だ。
富士フイルムは、5月3日からフォトブックのテレビCMを始めた。イメージング事業部の青木良和部長は「これまでは写真店でのプリントの『美しさ』を訴求してきたが、今後は『いろいろなプリントができる』ことをアピールしていく」と力を込める。
15センチの正方形サイズに製本する同社の「フォトブックスクエア」は、価格が20ページで1500~2000円。注文した翌日には受け取れる。同社では取扱店を現在の1000店から2500店まで増やしたい考えだ。
コダックも5月下旬から、インターネットで手軽に注文できるフォトブックサービスを開始。大手写真店のキタムラはすでに3月からネットでの注文受け付けを始めており、さらに全国の1200店の店頭でも注文を受け付けるモニター端末、計5000台を配置する計画だ。
富士フイルムの青木部長は「韓国では携帯ストラップに取り付けられるミニサイズのフォトブックが人気を呼んでおり、品ぞろえを拡充していけば、消費者を写真店に呼び戻せる」と期待している。

